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2007年5月23日 (水)

至福の瞬間

 韓国に来て、1年3ヶ月。

 やっと、待ち望んでいた瞬間がやって来ました。
 韓国でバイクに乗ることができたのです。

 とある事情があって、わずか2~3分の「試乗」レベルの短時間、しかもバイクはデリム社の大スターという125ccのアメリカン。そう、配達のおじさんたちが、荷物満載で使っているあのバイクです。

 それでも、私にとってはとても幸せな時間でした。

   あの、エンジンに火を入れる瞬間のドキドキ感。
   ミッションを入れ、クラッチをミートする瞬間のワクワク感。
   エンジンの鼓動を感じながら、風を切って走る爽快感。

その全てが、1年4ヶ月前と同じままに感じられました。

 そうです。バイクに乗れたことも幸せだったのですが、こういった「バイク乗り」なら誰でも持っているこの感情を失っていなかったことが、何よりも私にとって幸せに感じたのです。

 実際、外国での生活に追われ、なかなか乗れないでいましたし、1年以上バイクに乗らなかったということは、免許を取って以来初めてのことでしたから、本当に色々な意味で不安だったのです。

 しかし、今日、短時間とは言えバイクに乗って、「自分はまだバイクがこんなにも好きでいれたんだ」と実感できたのは、私にとって幸せの一言以外何もありません。

 試乗後、本当に幸せな一日でした。

 「実際にちゃんと乗れるのはいつになるのか?」なんてことは今日は考えないで、この幸せ感に浸ることにしよう。

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