るみおばあちゃんのさぬき生うどん
バイクでいつもお世話になっている香川の方から、讃岐うどん超有名店である「池上」の「るみおばあちゃんのさぬき生うどん」をいただきました。
日本中が沸いたサッカーワールドカップの余韻も冷め切らない2002年の秋、その頃住んでいた奈良に、東京から友人がやってきました。
どこに行きたいのかと聞いたところ、その友人は、私が奈良にいる間に何度か来ていることもあって、こともあろうか「奈良は飽きた」と言いやがりました。
まぁ、私は元々そばよりうどん派ですし、「麺通団」とか「聖地巡礼」その頃ブームとなりかけていたということもあって、「仕方ないなぁ」と言いながらも、内心ワクワクしながら、讃岐うどんを食べにいくことにしました。
その日は、朝早くに奈良を出発し、瀬戸大橋を渡り、淡路島を抜け、四国を縦断して香川県に入り、当時鉄板とされていた「山越えうどん」「谷川製麺所」を巡り、最後にこの「池上」に寄ったところですでに営業が終わっており食べられずという"巡礼"であり、たかだか1杯100円強のうどん数杯を食べるために、わざわざ往復1万円以上の高速代とかなりのガソリン代と、丸1日ををかけたという、今考えてもアホらしいというか「良くやったなぁ」「若かったなぁ」と思う、我ながらかなりの珍道中でした(用事があり同行しなかった家族のあきれ顔が今でも思い出されます。)。
それでも、その日初めて食べた讃岐うどんはかなりのインパクトを私に与え、その後の私の中での「うどん」の基準点となった体験でした。
ただ、この時食べられなかった「池上」はいつか行って食べてみたいという、いわば宿題となったうどんでしたので、今回、その麺をいただけたのは、思いがけない幸運でした。
いただいたのは生麺で、生醤油が付いていますので、13分ゆでて冷水で締め、付属の生醤油をチャッとかけていただきましたが、一口目で「そうそう、これが讃岐うどんなんだよ」と思わず言葉が出てしまった、とても美味しいうどんで、家族も、美味しい美味しいと言いながら、あっという間に食べてしまいました。
ピカピカつやつやというのは置いておいても、抜群の歯ごたえとのどごし、しっかりと伝わる小麦の香り、生醤油との抜群のバランス。これこそ讃岐うどん!という味で、時々お世話になっている某讃岐うどんチェーン店とは、1枚も2枚も上手な、本当に美味しいうどんでした。
14年ぶりに出会えた麺。
いただきました方に、本当に感謝な、幸せな一日となりました。
本当にありがとうございました!
… まだ何回か分があるぜっ!楽しんで食べることにしよう!!
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